プロブコール(ロレルコ、シンレスタール)の効果と副作用
プロブコール(ロレルコ、シンレスタール)は血液中のコレステロールを減らす薬です。
スタチン系とは違う特徴と副作用を持っています。
プロブコールの効果
プロブコールは、肝臓で合成されたコレステロールを排泄してしまう「コレステロール異化促進薬」といわれる薬です。
コレステロールは、肝臓で合成されたあと血液中に移行しますが、その途中で胆汁酸に変換されて排泄されるものもあります。
コレステロールが胆汁酸に変換される量を増やすことにより、血液中に移行するコレステロールの量を減らすことができるのが「プロブコール」です。
プロブコールには、強い抗酸化作用があります。
抗酸化作用がLDLコレステロールを酸化させるのを防ぎ、動脈硬化を防ぎます。
プロブコールを飲むことによって、総コレステロール値は15%~20%下がりますが、LDLコレステロールを減らすと同時にHDLコレステロールも減少させてしまうという特徴があります。
他の脂質異常症治療薬はLDLコレステロールを下げ、HDLコレステロールを上げる働きがありますが、コレステロール異化促進薬であるプロブコールはこの例外となります。
HDLコレステロールが減少する理由は、プロブコールを飲むとHDLが活発に活動して過剰なLDLコレステロールを回収するため、HDLコレステロールも減少するのではないかと考えられています。
プロブコールの副作用
プロブコールの副作用は、不整脈や、まれに心電図に異常が出ることがあります。
このためにプロブコールを処方される際には、心臓の既往症を聞かれたり、心電図検査をすることがあります。
脈の異常
重い副作用としては不整脈、動機や頻脈、徐脈などの副作用が出ることがあります。
特にピモシド(オーラップ)、スルトプリド塩酸塩(バルネチール)などを飲んでいる場合、プロブコールを一緒に飲むと異常が起こりやすくなるという報告があります。
不整脈などは、脈異常が深刻になると気を失うという危険なことにもなります。
消化管出血
消化管から出血するため、吐血、嘔吐、血便などが出ることがあります。
横紋筋融解症
めったにない副作用ですが、覚えのない筋肉痛から始まる症状です。
筋肉が融解し、その成分が血液中に流出することで多臓器不全になる可能性があります。
ふくらはぎなどの覚えのない筋肉痛、手足のしびれ、コーラのような茶褐色の尿が出たりする初期症状があります。
横紋筋融解症に関わらず、いつもと様子が違うと感じたらすぐに医療機関を受診しましょう。
プロブコールを飲むと動悸を感じるというような場合は、悪化する可能性がありますので早めに医師に報告してください。
薬による副作用は、薬を代えたりやめたりすると解消されることがほとんどです。
自己診断で薬をやめてしまうと、コレステロールが高いことによる動脈硬化の発症リスクが上がる可能性がありますので、必ず医師に相談するようにしてください。
軽い副作用としては軟便になる、吐き気がする、食欲不振、発疹やかゆみなどが挙げられます。
プロブコールは、重い不整脈や妊娠中、あるいは妊娠を考えている人は服用することができません。
妊娠の可能性がある人も医師に相談してください。
心室性不整脈がある方も服用はできません。アレルギーがある人も注意が必要です。
プロブコールの飲み方
1日2回の服薬です。
高脂血症は1日500㎎まで、家族性高コレステロール血症の場合は1日1000㎎まで飲むことができます。
まぶたや皮膚にできる黄色腫(コレステロールの固まり)を小さくしたり、無くしたりする働きもあります。
服用は食後と定められています。
1回分を飲み忘れてしまったとしても、次の時に2回分まとめて飲むのはやめましょう。
HDLコレステロールが低下してしまうと
HDLコレステロールは、体内の血管・組織から余分なコレステロールを回収する役割を持っています。
血管内に付着しているLDLコレステロールを肝臓まで運んでくれるため、動脈硬化を防ぐ働きがあります。
総コレステロール・HDLコレステロールが総じて低くなりすぎることは体にとっては良いことではありません。
コレステロール値の極端な低下は、血管壁をもろくし、赤血球を十分に作ることができなくなることにつながります。
赤血球を十分に作れなくなれば貧血になります。
神経細胞の形成にもコレステロールは重要な役割を果たしますので、神経細胞の働きを鈍化させ、しびれなどの運動障害が起こることがあります。
コレステロールは、ホルモンの原料にもなります。
コレステロールが減少することで、十分にホルモンが作られなくなると情緒不安定などの状態に陥ることもあります。
コレステロールが低くなりすぎると、記憶力も欠如することがわかっています。
プロブコールは効果が高い薬ですが、その分低下しすぎることによる弊害もあります。
十分に低下すれば薬を切り替えたり、薬をやめるなどの選択肢があります。
飲むのをやめる・続けるということは、医師の管理下で行ってください。
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