コレスチラミン(クエストラン)の副作用と効果
コレスチラミンは、コレステロール低下薬です。
中性脂肪を下げる効果はないので、コレステロールだけが単独で高い方に使われることの多い薬です。
コレスチラミンの効果
コレスチラミンは、重い高脂血症の人においては心筋梗塞の発症率を下げることが長期実験によってわかっている薬です。
高脂血症の重度な場合に、スタチン系の薬剤と併用されることが多いです。
中性脂肪を下げる働きはありませんので、重い高脂血症で中性脂肪も高い場合は、中性脂肪を下げる薬と同時処方されるケースがほとんどです。
コレステロールは胆汁酸の原料です。
胆汁酸は脂肪の消化を助ける成分ですが、コレステロールが多いと胆汁酸も多くつくられるため、脂肪の消化に使われなかった胆汁酸は、小腸から吸収されてまた肝臓に戻ります。
コレステロールは、消費されるか排泄されない限りは、小腸と肝臓の間で循環していきます。
これを腸管循環と言います。腸肝循環があるため、短期間の食事療法ではコレステロールがはかばかしく減ることはありません。
コレスチラミンは、胆汁酸の排泄を促進する薬です。
胆汁酸を排泄し、肝臓に戻るコレステロールを減らすことで血液中に放出されるコレステロールの量を減らすことができます。
海外での長期実験によると、心筋梗塞の発症率は下がりますが、死亡率には変化がないようです。
心筋梗塞自体の発症率が少ない日本では症例が集まっておらず、長期実験はできていない模様です。
コレスチラミンの副作用
コレスチラミンは、飲む人の1割に「便秘」という症状が出ることがわかっています。
めったにない副作用として、腸閉塞が報告されています。
お腹が張って苦しくなったり、吐いてしまう、ひどい腹痛があるなどは腸閉塞の初期症状に当たることがありますので、すぐに病院を受診しましょう。
まだ解明途中ですが、胆汁酸が腸内にとどまりすぎること(胆汁酸を多く含む便が腸内に長期滞在こと=便秘)は、潰瘍性大腸炎の発症や大腸がんの発がんと深いかかわりがあるのではないかという調査が勧められています。
胆汁酸は、胃潰瘍や逆流性胃炎、逆流性食道炎など粘膜障害の病気の一因です。
粘膜を傷つけて炎症を起こさせる働きがあるため、大腸でも長期滞在することによって大腸腸壁の炎症やびらんの原因になるのではないかといわれています。
コレスチラミンの副作用である便秘は、大腸に与えるリスクを考えた時に、ぜひとも防止したい副作用です。
食物繊維を含む食品を多く摂る、乳酸菌やビフィズス菌の含まれた食品やサプリメントを摂る、オリゴ糖を摂って腸内の乳酸菌やビフィズス菌を活性化するなど、便秘を長期化させない努力が必要です。
コレスチラミンの注意点
コレスチラミンは、腸で吸収される脂溶性ビタミンや葉酸の吸収を下げてしまいます。
脂溶性ビタミンや葉酸が吸収されなくなると、脂肪を燃やす働きや筋肉の働きを正常に保つ働きに支障が出てきます。
このため、コレスチラミンを飲む際には、同時にビタミン系のサプリメントを勧められることがあります。
女性の場合は特にビタミン不足が女性ホルモンの乱れに関係してきてしまうことがあるので、勧められたサプリメントも必ず飲むようにしましょう。
慢性便秘に悩んでいる人、痔の疾患がある人、消化管潰瘍の既往症がある人、出血傾向のある人や肝機能障害の既往歴のある人には慎重な処方が必要とされます。
また、妊娠中の投与に関わる安全性は確立されていません。
小児への使用経験も少なく、小児が服用する場合の安全性も確認されたとは言えません。
コレスチラミンの飲み方
コレスチラミンは顆粒状の薬です。1回分を100mlの水に溶かして飲みます。
高コレステロール血症の場合には1日2~3回の服用です。
飲む回数も量も多いので、忙しい人は飲み忘れてしまうことがあるかもしれません。
その時は、2回分を1回で飲むのではなく、忘れた分は抜いて、次のタイミングで1回分を飲むようにしましょう。
コレスチラミンの使われ方
コレスチラミンは、高いコレステロール値の改善のためだけに使われるものではありません。
コレスチラミンには、他の薬と結合して吸収を阻害してしまう性質があります。
この性質のために、他の薬と飲み合わせる際には時間を空ける、避けるなどの配慮が必要なのですが、吸収を阻害する性質を活かした使われ方をすることもあります。
抗リウマチ薬(レフルノミド、アラバなど)は体内に残留しやすい薬です。
コレスチラミンは、抗リウマチ薬を飲んでいて副作用が起きた時や、抗リウマチ薬を飲んでいた女性が妊娠を希望するときなどに使われることがあります。
抗リウマチ薬の副作用は薬をやめてすぐには改善しません。
妊娠を望む女性は、薬をやめても成分はすぐには排泄されないため、すぐに妊娠した場合は体内に残留した成分によって胎児に影響が出ることがあります。
コレスチラミンは、これらの場合に薬の成分の排泄を促し、体内から除去する働きをしてくれます。
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