バイアスピリンは脳梗塞の予防効果を期待できるか?

脳梗塞の再発予防のために使われてきた歴史の長い薬が、バイアスピリンです。

バイアスピリンはどんな薬か、予防効果は期待できるか、副作用などについてまとめました。

バイアスピリン

バイアスピリンはどんな薬か


バイアスピリンの主成分はアスピリンです。

アスピリンは解熱作用のある鎮痛剤ですが、血液を固まりにくくする性質を持っているため、血栓を作らせない働きがあります。

この性質から、抗血小板薬として脳梗塞の再発予防のために以前から使われてきています。

脳梗塞の再発予防だけでなく、心筋梗塞や狭心症の予防に、また、川崎病の心血管後遺症の治療、冠動脈バイパス手術の術後の血栓形成の抑制のためにも使われています。



バイアスピリンは脳梗塞の予防効果を期待できるか


期待できます。脳梗塞もそうですが、心筋梗塞の再発予防には高い有用性が確立されています。

特に重症だった場合への予防効果が高いこともわかっています。

しかし、あくまで再発防止のための効果です。

バイアスピリンは、脳梗塞の既往症をお持ちの方(少なくとも1度脳梗塞になった経験を持つ方)の再発防止のために使われる薬です。

脳梗塞の症状がない無症状の人や、脳卒中を起こしたことがない人を「低リスク」の人、という言い方をします。

低リスクの人がバイアスピリンを飲んでも、予防効果は必ずしも高くないということがわかっています。

バイアスピリンは医療機関で処方される薬ですが、アスピリン錠は薬局やドラッグストアでも手に入ります。

医療機関で処方されたものについては医師の管理のもと、服用をおすすめします。

ですが、低リスクの人が脳梗塞や心筋梗塞の予防目的でアスピリン錠を服用するのはおすすめできません。

それはなぜかというと、バイアスピリンは他の薬との飲み合わせの注意や副作用に対する注意など、医師の管理が必要な面が多々あるからなのです。



バイアスピリンの副作用


バイアスピリンには副作用があります。多いものでは胃潰瘍ですが、小腸潰瘍なども報告されています。

バイアスピリンは出血が止まりにくい一面がありますので、潰瘍部分から出血した場合に止まりにくく、悪化することがあります。

稀なケースですが、バイアスピリンによる脳出血の症例もあります。

そのほか、過敏症状としてアナフィラキシーショックやじんましん、喘息発作などが起きることがあります。

発汗、めまい、過呼吸、血圧低下、みぞおちの痛み、鼻炎や鼻出血などが起こることがあります。

いつもと違う体の状態に気が付いたら、早めに医療機関を受診し、医師に報告してください。

近年、脳梗塞の再発予防のためには、バイアスピリンではなくてプレタールやプラビックスなどの薬を使うことが増えてきています。

プレタールは心不全の薬とはいっしょに使えない、プラビックスは他の薬との相互作用による制約が厳しいなどの面はあるのですが、その人の持っている他のリスクを考え合わせた時に、上記のような副作用の発症リスクが高いと判断された場合にはこちらを処方されることが増えています。



バイアスピリンの使用上の注意


バイアスピリンは医師の処方する薬です。

薬局などで売っている薬よりも有効成分が多く入っていますので、副作用などの危険も高いことがあります。

処方されたとおりの回数・容量で服用しましょう。勝手に服用をやめたり、量を増やしたり減らしたりということは厳禁です。


バイアスピリンを使用できない人

  • アスピリン喘息という、アスピリン系の薬に反応する喘息を起こしたことのある人
  • 出産予定日まで3か月以内の妊婦さん(妊娠7か月以上)
  • すでに消化器に潰瘍のできている人


服用に危険があり、必ず医師への報告が必要な人

  • 心臓カテーテル検査がある人
  • 抜歯の予定がある人
  • 妊娠の予定がある人
  • 妊娠中の女性
  • 月経過多(生理時の出血が多い場合)のある女性


脳梗塞のリスクを減らすには


低リスクの人が脳梗塞の予防をしたい場合は、まず生活習慣を見直しましょう。

禁煙しましょう


タバコは血管を収縮させる働きがあります。

脳梗塞、心筋梗塞のリスクを上げますのですぐにやめましょう。

既に病院を受診している人は医師から指導があったと思いますが、自分でも脳梗塞になるリスクを恐れているなら、喫煙の習慣はやめたほうがよいです。


アルコールは控えましょう


実際の脳梗塞予防の治療でも、アルコールはおすすめされません。

アルコールは血管を一時的に拡張し、多くの血液を流します。

そのため、血管壁が弱いと破れてしまうことがあります。


水分を多めに摂りましょう


特に夏場に心筋梗塞や脳梗塞が多いということは、熱さで失われる水分のせいで血液が濃くなってしまうからです。

血栓ができやすくなっている血液は、水分が失われると凝固率が増してしまい、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高くします。

塩分や糖分は控えめに、そして水分は多めに摂りましょう。


軽い運動を始めましょう


血流を良くするためにも、また、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、サラサラの血液にするためにも軽い有酸素運動は効果的です。

目安は1週間に4日程度、1回30分程度です。

最初から負荷の高い運動をすると途中で続かなくなってしまいますので、最初は20分程度を目指し、だんだん強度と時間を高めていくことがおすすめです。

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